少し前のことになりますが、あるお得意先の営業さんから、個人的にバイクのメーター板を作ってくれないかと依頼がありました。
その人は趣味で大型バイクに乗られていて、それのメーター板の色が黒ベースで気に入らないから、白ベースの物を作ってもらえないかということでした。
PETの0.2ミリ厚程度の透明板で作成は可能でしたが、タコメーターとスピードメーターの2種類が必要ですし、なにより版下データや型のデータがないので、全く一からの製作となり、費用的に数万円の見積となりました。
それでもいいということで、その人自身のバイクの分を含めて10セットをご注文いただきました。
まずは、持ち込まれたメーター板をスキャンして、スキャナの寸法の狂いを補正。
その画像から正確に版下と型データを作成します。
適当に色付けして版下データは完成。
これをUVインクジェット印刷機で印刷し、プロッターでカットしできあがり。
(こう書くとあっと言う間に出来上がるみたいですが、それなりに技術と時間が必要です。)
自分の使う分以外は、ネットで販売されたそうで、出品すると1~2週間で完売されたそうです。
最初の製作から2か月ほど経ってから、また売りたいとのことで、リピート製作をご注文いただきました。
その時は、前回の材料は表面がツルツルの物で、光が当たるとあまり見栄えが良くなかったので、今回は表面がマット調のものでしてほしいとのこと。
これも表面がマット調のPET材料を調達し、製作しました。
(表面がマット調のPETは硬いので、ちょっと苦労しましたが。)
世の中には色んなニーズがあるものです。
