フラッドベッドのUVインクジェットプリンターでは、さまざまな形の物に印刷します。
平らなシート状のものから、加工された金属の板、立体のプラスチックの成型品等など。
プラスチックの成型品や、外形や穴と言った形の加工の済んだ物に対して印刷する場合は、必ず印刷する位置を合わせる必要があります。
一番簡単な位置合わせの方法は、機械の原点を基準にただ置くだけというものです。
原点には、台そのものに彫刻が施されていて、合わせるのは簡単です。
次の方法は、台そのものに白インクで対象となる物の形を印刷してしまうことです。
印刷する対象物を置くUVインクジェット機の台は、アルミでできていて黒い塗装が施されています。
そこに白インクで印刷すると、はっきり目に見えるので、それに合わせて物を置きます。
UVインクジェット機には、インクを噴射するCMYKのカラー印刷用のヘッドと白色等を印刷するためのヘッドが備わっていますが、機械的にそれらのヘッドの位置は正確に調整されていて、色が違ってもUVインクジェット機に送るデータの位置が同じなら、同じ位置に印刷される様になっています。
なので本チャンの印刷を白インクで印刷しない場合でも、その方法で位置を合わせることがでます。
ただ、量産品などの場合は、その方法ではいちいち目で見て合わせないといけないので、大変です。
その場合は、UVインクジェット機の台に予め掘られているビス穴を基準にして設計されたジグ(治具)を使うことになります。
これは、印刷する対象物を位置決めして簡単に置ける様に設計してあるもので、数量が多い場合でも簡単に正確に位置を合わせて対象物を置くことができるのです。
ジグは工作機械(NC)で作ることもあれば、手作りで作ってしまうこともあります。