UVインクジェット印刷をしていると、必ずと言ってよいほど密着の問題が発生します。
同じプラスチック板であっても、PETやアクリル、ポリカ―ボネート等の種類があり、それぞれにインクの密着性は異なります。
金属も同様です。
以前、鏡面のステンレスに密着しないかというご依頼がありました。
もともと金属は密着しないので、何等かの表面処理が必要です。
プライマーという、一種の塗料を塗布して密着させる方法もありますが、それはそれで、ステンレスの鏡面の様な素材では、本来のツヤが無くなってしまい、いくらインクが密着しても鏡面ステンレスに印刷する意味がありません。
そんな時、重宝したのがフレイム処理という方法です。
これは、特殊なガスの炎を素材表面に吹き付け、素材表面の濡れ性を上げるという物です。
これだと、素材の風合いを損ねることなく、密着性を上げることができます。
これにより鏡面ステンレスに対しても、クロスカットテープテストでも問題ないレベルで密着させることができました。