UVインクジェット印刷でさまざまな品物に印刷していると、色の管理が問題になることがあります。
先日も、某有名電機メーカーの子会社が作っている制御機器か何かに使われる表示パネルの案件で、どのようにして色を管理するのかということが問題になりました。
もちろん、弊社が直接取引させて頂いているわけではなく、表示パネルが取り付けられる筐体を作ったり、その中身を作ったりする会社が2件間に入っていたのですが、実際に印刷する会社の代表ということで、私も色や位置精度の品質に関する会議に参加させて頂きました。
有名電機メーカーの子会社の方が参加されているだけあって、どの様に色を管理するのかということについても、かなり突っ込んだ議論となったのですが、結局の所、数値管理までは難しいという結論になって、各社が初回作成時に同時に印刷した同一のOKサンプルを保管し、それを基準に判断していくということで、納得いただきました。
UVインクジェット機の色は、同じ時に連続で印刷している限りはそれほど色ブレは発生しません。
しかし、前回から日が空いたりすると、前回の印刷から少し色が変わってしまうということもあります。
また、ヘッドは消耗品なので、ある程度使用するとノズル詰まり等のトラブルが発生し、交換する必要があります。
そして、ヘッドを交換すると、必ずといっていいほど、それまでの色とは違った発色になります。
その様な環境で、シビアな色管理を問われても、そもそも無理な面があるのも事実です。
ただ、今言っている様な色のブレは(きちんとメンテナンスを行っていればの話ですが)、以前の製品と横々に並べて見比べた場合、よく見ると色が違うという程度の物です。
なので、並べて比較しなければ、まずその違いを認識できるものではありません。
なかなか大変なものです。