印刷の剥離

UVインクジェット印刷では、何も処理しなければ金属やガラスといった素材には、全くと言っていいほどインクが密着しません。

インク自体は材料の表面に付着するので、見た目はちゃんと印刷されているように見えるのですが、ツメでちょっと削ると、パラパラとインクがはがれ落ちてしまいます。

密着させるためには、ガラスや金属の表面に特殊な処理を施し、その後にUVインクジェット機に搭載されているプライマーを下地として印刷し、その上にカラーや白のインクで印刷する必要があります。

UVインクジェット機での印刷の対象となる物は、小ロットの物が多くあります。

なので、供給される材料にも限りがあり、印刷に失敗すると、(可能な場合は)その印刷を剥離しなければなりません。

そんな時は、シンナーに印刷面を一晩漬けっぱなしにし、次の日に熱湯をぶっかけると大抵は剥がすことができます。

これは、シンナーや熱に強い金属やガラスにしか使えない方法ではありますが。

先日も、金属製の箱のフタに印刷する仕事がありましたが、18個支給された内の2個の印刷に失敗してしまいました。

1個はセットの際の位置ずれ、もう1個は印刷途中でヘッドのノズル詰まりが発生して、色が途中からうすくなってしったものです。

納期的には、まだ少し余裕があったので、一晩シンナーに漬けておくことにしました。

翌朝、早速熱湯をぶっかけてみましたが、思う様にはがれません。

再度シンナーに漬けた後、お湯をかけながらナイロンたわしでごしごし洗いましたが、それでも部分的にしかインクがはがれてくれないのです。

1個はなんとかはがしましたが、色がうすく印刷された方は、途中で断念し、お客様にあやまってその旨伝えました。

金属製のフタだったのですが、表面が(おそらくサンドブラストによって)ざらざらに加工されたものだったので、なかなか剥がれなかったのだと思います。

以前にも経験がありましたが、UVインクジェット印刷では、色をうすく印刷した方が、密着が良くなる場合が多いようです。

密着してくれなかったり、はがそうと思ってもはがれなかったりと、なかなか思う様にはいかないものです。

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