アクリル材料の割れ

弊社では、様々な材料にUVインクジェット印刷を行いますが、その中にアクリル材料も多くあります。

最終的には名札や看板になるような物です。

弊社が印刷する看板に使用されるアクリル板は、厚みが5mm~8mm程度で、大きさは400×500mm程度です。

予め、取り付け用の穴が開けられていたり、端面がテーパー状に面取り加工されていたりします。

これにインクジェット印刷する前に、加工の際に付いた脂分や汚れを拭きとる必要があります。

そうしないと、UVインクジェット印刷の際に、予期せぬ印刷ムラが出たりします。

また、樹脂材料は一般的に、印刷する前に脱脂すると、インクの密着が良くなります。

ただし注意しなければならないのは、アクリル板にアルコールを使用した場合、予め加工されていた所にアルコールが付いてしまうと、後でそこがひび割れるということが発生するのです。

アクリル板の平らな面は、生産された時のままで綺麗ですし、そこにアルコールが付いても問題ありません。

しかし、後加工した穴や端面といったところは、見た目はツルツルピカピカでも、ミクロサイズの傷がたくさんあるらしく、そこからアルコールが染み込んで行き、ある程度時間が経つと、そのアルコールの作用でひび割れが生じるらしいのです。

そんなことを知らなかった頃、お客様からお預かりした看板用のアクリル板を印刷前に(もちろん加工部分に注意を払うことなく)アルコールで拭いてから印刷し、納品後してしばらく経ってから、多数のひび割れが生じているという電話がかかってきたことがありました。

始めは原因に思い当たる節が無かったので、うち以外に何か原因があるのだろうとぐらいにしか考えていませんでしたが、お客さん等に教えてもらったところ、うちのアルコール拭きが原因だったのです。

その件以降、アクリル板にはアルコールを使用しない様にしています。

また、どうしても使用しなければならないときは、穴や端面といった加工部分にはアルコールが付かない様に注意していますし、必要であればマスキングテープで保護したりもしています。

なので、それ以降、幸いアルコールが原因でのひび割れは起こっていません。

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