ヘッドのこすり

UVインクジェット印刷機でポリカーボネートやアクリル、ペット、塩ビといった樹脂系素材の薄い材料を印刷していると、インクを噴射するヘッドのすぐ横に付いていて、ヘッドと一緒に動いているUV照射器から照射される紫外線ランプによって、材料が熱を持ち、材料が反り返ってくることがあります。

こうなると、ヘッドと材料のアキが無くなり、ヘッドが材料にこするということが起こってきます。

そうなると印刷面にキズが付き、NGとなってしまいます。

それを避けるために、材料を両面テープでインクジェット台やジグに貼り付けるということをしないといけません。

UV照射ランプは、以前はメタルハライドランプというもので、ランプ自体が非常に高温になったこともあり、ヘッドが何度も往復するうちに材料も高温になり、よくこういったトラブルが発生していました。

近年は、UV照射ランプがLED化されたこともあり、材料の温度も以前ほど上がらなくなったのですが、それでも紫外線自体は強力で、なおかつLEDランプといえどもかなり熱を発生するので、こういったトラブルは今でも起こります。

なかなかやっかいな問題です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA